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Children's Rights Watch Japan

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フィショ麻依子氏の外国人記者クラブでの記者会見についての公開コメント

2022年12月16日 by Author-1

2022年12月14日に日本外国特派員協会(FCCJ)で行われましたフィショ麻依子氏を中心とする記者会見について、一般社団法人 Children’s Rights Watch Japan (以下、CRWJ)からのお願いと声明・提言を発表します。

CRWJからのお願い

SNSなどインターネット上で麻依子氏を批判、中傷する行為については、直ちに止めていただくようお願い申し上げます。過去の投稿についても削除するようお願い申し上げます。

フィショ夫妻には二人の小さな子どもがいます。デジタルの記録は恒久的に残るため、子どもたちに悲しい思いをさせる可能性があります。子どもたちに罪はございません。子どもの権利の保護を訴えるCRWJの理念からも、良識のある対応をお願い申し上げます。

CRWJからの声明

ハンガー・ストライキが行われたJR千駄ヶ谷駅で、Vincent Fichot の周りに集まる女性当事者

記者会見によれば、CRWJはフィショ麻依子氏を原告とする訴訟の対象になっていると聞いております。訴状は届いていないため、内容を確認しておりませんが、CRWJとしての現在の見解を申し上げます。

2018年8月からフランス人Vincent Fichotは、妻である麻依子氏による子を連れた別居後、子どもと会えない状態となり、現在に至っております。これは日本の家族に関する法制度が、離婚率35%に達した現在も、世界的な潮流から遅れ、現代の環境に適合した形で法改正されてこなかったために引き起こされた悲劇的なケースの一例だと理解しております。

2021年7月にVincentは世論にこの事実を喚起するためにハンガー・ストライキを決行しました。当時CRWJは存在しなかったため、法的連続性はありませんが、ハンガー・ストライキを支援したメンバーが現在の代表理事を含めCRWJに一部在籍しております。

ハンガー・ストライキの際のVincentの主張は当時のVincentを支援したメンバーは聞いておりました。一方、麻依子氏の主張については、麻依子氏の代理人はメディアからの取材要請を断り、裁判内でしか回答しないとしておりました。メディアでもなく、非力な任意の集まりでしかなかった支援者は、麻依子氏との直接のコンタクトを諦めていました。

家族間の問題はセンシティブなものであり、両者に言い分はあるかと思われます。結果的に麻依子氏にコンタクトを試みなかったことは、省みるべき点であると考えております。

当時、Vincentは東京オリンピックで来日したフランス大統領であるエマニュエル・マクロン氏に窮状を訴えるために面会を希望していました。しかし、その願いは叶わず、マクロン大統領は日本を去りました。

Vincentはその後も子どもたちと再会するまではハンガー・ストライキを止めないと決意し、継続しました。日々、痩せ細って死に向かう彼を誰も止めることはできず、あらゆる関係者が説得しても首を縦に振ることはありませんでした。そこで当時の支援関係者は最悪の事態を避けるため、任意の支援関係者の団体名義で、麻依子氏の当時の代理人にインターネット上の公開書簡をもってVincentの子どもたちをハンガー・ストライキの場所に連れてくるように要請しました。

Vincentの行く末を心配する余りに、結果として、公開書簡は語気が強いものとなりました。今振り返ればもう少し異なる表現方法もあり得たと思いますが、当時は人の死がかかった非常に切迫した状況であり、時間的な猶予はなく、余裕もありませんでした。

CRWJからの提言

Vincent Fichotを励ましに千駄ヶ谷に訪れた、駐日EU大使(中央赤い服)及びEU各国大使たち

今般のFCCJで行われました会見は一見、夫婦間の係争にみえますが、実際は日本の家族法に由来する法的システムに根本的な原因があると理解しております。

昨今は、いわゆる「イクメン政策」など、昔と異なり男女の両方が子の養育に深く関わるようになりました。記者会見で麻依子氏はVincentを”Nice Father”と何度も繰り返しました。麻依子氏もまた”Nice Mother”であるはずです。しかしながら夫婦が対立した場合、現行の離婚後単独親権制度の下では、親権はどちらか片方のものとなるため、親権をめぐり夫婦が激しく対立するケースが多発しています。一度、子どもと引き離されると、別居した親や祖父母は二度と子や孫に会えなくなるケースも多発しています。世界的にはそのような行為は児童虐待と見做されます。

世界的には離婚後共同親権・共同養育が主流となっております。夫婦の関係が失われても、子どもとの絆が父母両方に保たれるのであれば、今回のフィショ夫妻のように子どもを巡り激しく争うケースもなくなります。この観点でフィショ夫妻は現在の日本の家族法のシステムの犠牲者なのです。

子どもたちにとって、両親が別れても双方にアクセスする権利は、日本も批准している子どもの権利条約に定められています。日本は、残念ながら子どもの権利の保護が十分ではない旨をEUや国際連合から度々指摘されております。

現在、法務省法制審議会(家族法制部会)で離婚後共同親権法制化に向けて議論がなされております。また、与党や野党でも議論が活発になっており、数年前と比較して共同親権について多くの報道がなされるようになりました。日本の新しい共同親権が形式的なものではなく、両親との絆を保てる実効性のあるものとなることを望みます。

CRWJとしては、麻依子氏からお話を伺える機会を得られるのであれば、真摯に麻依子氏の意見を受け止めたいと考えております。公開・非公開どちらの場でも問題ございません。また、メディアの方々も、取材をしていただければと思います。

子どもたちの未来のために、何が最善の利益なのかをお話しできればと存じます。

離婚するにせよ関係を継続するにせよ、子どもたちにとって2人が”Nice Parents”であることをCRWJは心から願います。

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